不憫さを確かめる日記 13

小学四年生の頃の話。

担任の若い男が紛れもなくカスだった。

 

カスエピソード1

 1時間目の体育の授業でクラスの誰かが怒られたためにその説教が全体に向けられ、給食になるまでの4時間(四時間‼︎)校庭で体育座りをしたままクラス全員で説教を受けたことがある。(前日の雨により砂はぐちゃぐちゃに濡れていて、体育着を越えてパンツまで水が染みて実に最低最悪だった)

 

カスエピソード その2

 連日男子間で喧嘩が絶えないので、"全員コミュニケーション禁止"というイカれたルールが誕生し、丸一日いかなる授業でもクラスの会話が禁止されたこともあった。(担任は『ほんとうは俺もこんな事したくないんだ』などとほざいていたが。)(コミュニケーションを禁止してどうする⁈)

 

カスエピソード その3

 "ひまわり教室"と呼ばれるところに通っていた軽い発達障害をもつ男の子を怒るときだけその子の頭を叩いていた。(叩くな‼︎)(叩いてどうする)(生徒がその素行を親にチクり学校にクレームを入れると頻度は減った。)

 

カスエピソード その4

 あるときクラスの仲良し女子3人グループをみんなの前に立たせて、『こいつら正直浮いてるっしょ?』と言い放った。(どうしてそんなことが言えるんだろうか…)

 

カスエピソード その5

 パソコンのデスクトップの背景は、見知らぬ3歳くらいの女の子がタブレットの画面を見ているところの盗撮写真。パソコンのログインパスワードは、将来子どもができたときのために考えた女の子の名前を使っていると話していた。(これは普通ではない。異常である)

 

普段静かでおとなしい男の子が、先生への怒りで泣き叫んで椅子をぶん投げるほどの日々であった。

そんなカス教師は放課後、GReeeeNの曲を好んでよく聴いていた。(私はこんな人間がキセキがどうとかいう曲を信じていることが信じられない。) こういう教師に限って外ヅラだけは良く、『連帯責任』という言葉が口癖の説教も一部の保護者からは支持を得ていた。そこもまた腹が立つ。

そんな人間性を疑うような担任に何十時間と『連帯責任』と説教を受け続けた結果、私の性格は大いに捻くれ曲がってしまった。私の性質上フラストレーションが外側に向くことはなく、どんどん内側に向かって鋭く尖っていったのだった。"大人" "教師" "男"という権力下により、自分の思っている事を抗議することができない分、頭の中での自分の声は日に日に大きくなり、否定的なことしか思いつかなくなっていた。とにかく毎日ストレスが凄かった。家に帰るとくたくたに疲れて倒れ込んでいた(まだ9才だよ⁈ )。毎日下を向いて登校し、下を向いて下校していた。書ききれないほどの屈辱を味わった1年間だった。