不憫さを確かめる日記 6

小学一年生の頃の記憶。

まだ入学して間もなかった頃、その日は入学してから初めて雨が降った日だった。毎日姉と一緒に登校していた私だったが、「雨が降る」という "いつもと違うこと" が起きているのが不安で、家から出ることができず泣き出してしまった。母親は私を無理に行かせずその日は休ませてくれたが、後日、父親とそのことが理由で喧嘩しているのを知った。『そんなことで休ませるな』と父親は母親に怒鳴っていた。そのまた後日、母親から「パパにゆづのことで怒られちゃったよ。」と小さな声で言われた。私は本当に心の底から「ごめんね」と何度も言った。私は、(ああ、いけない事をしたんだ…私のせいで母親が怒られた…私のせいで悲しんでいる…)と、ひどく落ち込んだ。